すでに第三回となる「からだと自然にやさしいオーガニックツアー」。今回のテーマは、そろそろ植え時の球根とその楽しみ方についてです。前半は球根とは?というところからの基礎のおさらいから始まって、後半は植え方デモンストレーションをしました。これ、ただの植え方ではありません。「トリプルデッカー」といって、球根を三段階の深さに植え分けるちょっと高度な?植え方です(笑)。
まずは、球根のおさらいです。球根を植えるときに、深さと向き(主にチューリップ)が大事ってご存知ですか?他にも知っているようで知らない球根のいろいろをお話をしました。参加者の皆さんも、へ〜っと驚かれる場面がしばしば。たかが球根、されど球根。球根も奥が深いんですよね。
皆さんで輪になっていただき、まずは目の前で球根の土作りから。保水性に富み、排水性がよく、かつ、オーガニック栽培ということで菌を配合した土作りをお教えしました。
そして、肝心の植え付け。まず、鉢底石を敷いた上に配合した土を鉢の高さの中ほどまで入れます。
球根を鉢に植え込むときの一番の肝は、根を張るスペースを確保するために、球根を深植えしないこと。球根は種類によって植える深さが違うと、講義前半でお話をしたのですが、それは地植えの場合。鉢ではそうも言っていられないので、まず、一番深く植えなくてはならないチューリップを鉢の中ほどの高さに植えることが大事で、後の残り二種類は少しずつ浅く植えます。
チューリップの球根を少しぎゅうぎゅう気味に植えたら、土を薄〜く被せます。ここで被せすぎると、上に植えるものが鉢からはみ出てしまうのでご注意を。
次は、表面に植える寄せ植えの苗を配置して場所を決めたら、土を少し入れます。
そして、二段目に植えるミニチューリップ(今回は他の球根が入手できなかったので、少し深めに植えるタイプということでこれを選びました)を苗の間に配置して、また薄く土を被せます。
最後に、その被せた土の上に、ムスカリの小さな球根を鉢の縁に沿って植え、最後の土をしっかり苗や球根の合間に入れ込んで行きます。
この時、割り箸などで土を突いて、隙間に土を入れ込むようにしていきましょう。土は、鉢のへりから2〜3cmのウォータースペースを確保して、少し多め?なくらいしっかり入れ込みます。水を与えると鉢の中の隙間に土が入り込み土は沈むので、心持ち多めでも大丈夫なんです。そして、最後に、鉢底から水が抜けるまでしっかり水やりします。これで完成!
このように球根の上に冬中楽しめる、パンジー、ビオラ、などを寄せ植えすると、球根が花咲く来春まで花が楽しめますし、実は球根は冬中根の成長のために水を欲するので、忘れがちな水やりも一緒にできて一石二鳥なのです。ですから、これは庭植えでも同じこと。ぜひ、球根の上に、これら冬の一年草を植えて、冬の庭をお楽しみくださいね。
そして、講義のあとは毎度のお楽しみ。からだにやさしい発酵レストラン「香夢里」で、特別メニューのランチを楽しみました!
さて、次の第四回は今年の最終回。10月25日に開催です。またのご参加をお待ちしています!